第三機構に委ねることも必要になる

金属で出来ていて、理科や科学の実験などでも目にする機会もある円柱形の分銅ですが、用途としては、天秤でモノの質量を量るために質量基準となるモノです。もちろん、学校などで扱うものは上皿天秤に付属しているモノになりますが、製品を開発する業界においては、電子天秤校正用に使用されるモノが使用されています。校正は製品として提供される以上は、必要になります。正確な検査を行うのは、目量に対して分銅の持つ誤差を把握するためです。無視できる程の値という基準も設けられています。ある第三機構によれば、最大許容誤差が目量の1/3以内だと謳っています。社内でももちろん、校正は可能ですが、問題となるのは汎用・台・大型などの天秤に使用するならまだしも、精密なものになると、測れない場合もあります。そうした場合には第三機構に委託するのが良いでしょう。第三機構ですから、製品に対する愛着があるワケでもなく、正しい測定結果を報告してくれます。

誤差があれば信用や信頼に関わる

検査では、表示値のズレが最大許容誤差の範囲内であれば、製品として影響は出ないと把握できます。反対に、許容誤差の範囲外であれば、使用不可、提供することはできなくなります。社内で行うことはできますが、そのためには標準器が必要になりますから、多くの企業が外部委託しています。費用をかけたくないのであれば、なおかつ、機能が単純なモノであれば問題ないでしょう。ですがやはり、精度の問題は専門業者が秀でるところがありますから、一度相談するのも良いでしょう。定期的に公的機関でチェックを行い、証明書を発行してもらう、それだけで国家標準になるのであれば、費用をかけるだけの得になります。値に誤差が出るのは致し方ないでしょうが、少しでも誤差を少なくできる方法も知っておきましょう。

取り扱い方にも最善の注意を払う

まずは、点検や清掃などにおいては素手で触れないことがポイントです。ピンセット、綿手袋で取り扱います。分銅は皮脂や汗の成分によって質量の変化、金属製であるために錆の原因になります。また、計量する皿上で滑らせることにより、底面がすり減ったり、複数個を並べたり積み重ねることで欠けたりすれば、質量に変化が出てしまいます。また、高精度の天秤では、温度変化による表示重量の変化が生じます。冷えた場所から持ってきたのなら、部屋の温度が同じになるまで放置しましょう。このように、取り扱う場所、取り扱う手段、そうしたことにも注意を払うことは製品を提供したり、使用する者には確認しておきたい内容です。

この校正を行ったときは、“jcss”のマークを付した校正証明書が交付されます。 電気メーターの検定及び計測器の校正等をおこなうる公正中立な私達からお客様へのメッセージをお伝えします。 1891年創業という長年の歴史によって培われてきた電気機器の検査業務における技術力は当社の強みです。 分銅の校正ならJEMICにお任せ!